残された道は1つだけだった為、北海道へ来る手続きもとんとん拍子で決まりました。
前の職場での退職手続き、挨拶周り、引継ぎもすんなりと終わり、いざ北海道へ。
農業体験でお世話になったY農園へ3年間研修する為に。
この時期の恵庭市は風が強いのなんの、だから寒い。
4月の北海道はまだまだ肌寒い日が続きます。
畑へ出て色々な作業をしました。用水路の掃除やトンネル作業やべた掛けと言われる作業等々。
この時は1つ1つの作業にどんな意味があるのかまだわからず言われた事をこなす日々。
まずは車の運転や畑の場所と名前を覚えたり、基本的な作業を覚えていきます。
この時、お世話になってる農家には外国人労働者がいました。
中国人が3人です。後々、この出会いが自分の農業へ繋がって行く事になります。
そして5月、この時には前回お世話になった竹内君が就農した土地の一画を借りて、苗を植えました。
「甘草」の苗です。
北海道へ来るときから甘草をやると決めてました。
ただ、この時は甘草の事を言えなかった。それを何も聞かなかった竹内君には今でも感謝してます。
この時に植えてから就農するまで3年。
3年でも甘草にとっては短い期間なんだけど、自分に残された時間を一杯まで使う事が出来ます。
それまでに、ある程度の経過や情報を後は集めて就農へ向かうだけです。
2週間に1回は観察や手入れに行く事にしてました。後は時間との闘いです。
この作物を生産出来るのか、見極める為にも。