真っすぐね、真っすぐ。
よくこう言われますよ、トラクターを運転する時にはね。
はい、わかりましたー。
ダカダカダカダカダカ。
後ろを振り返ってみる。
ん?
んん?
、、、、、、、
なんじゃこりゃー。
っていうパターンがお決まりですね。
まー、まず真っすぐっていうのは無理。
理屈は簡単ですよ。真っすぐ走れっていうね。
ただね、ここに気付けるかどうかなんですよね、トラクターの運転は。
これはですね、答えも簡単なんです、実はね。
畑っていうのは、トラクターで何もしないで走ってみると分かりやすい。
実は傾斜が付いてる事が多い、畑自体が斜めになってるんです。
原因は色々あると思いますが雨風でどうしてもそうなるんじゃないでしょうかね。
測量なんかで計ってみれば正確に何度ずれてるとかわかると思います。
ひどい所なんかだと、トラクターで走ってるだけで斜めになってるのがわかります。
中には傾き過ぎてトラクターがひっくり返るんじゃないかっていう位に斜めになる事もありますからね。
そしてもう1つは水分等でどうしても凸凹が出来ます。
1m手前は乾いてて何もしなくても真っすぐ走れるのに1m後はぬかっててハンドルを取られるとか。
そうなるともう、酔ってるんじゃないかっていう位に蛇行しますね。
別にそれでも困らないじゃんって思うんですが、実はこれ結構大事。
なぜかと言えば、肥料を撒くときでも1a辺りに肥料を10kgとかで計算します。
肥料だけじゃなく、苗を植えるときも1aに何株とかっていう判断です。
今度は農薬を撒くときも同じで、1aに何リッターとかですね。
追肥をする時も全く同じ。
俺なんかも最初は、別に曲がっても良いじゃん、なんて思ってましたが、こういう理由なら曲がると困りますよね。
本当なら1aにトラクターでマルチ3本分を作りたいのに2本だったり、4本だと計算が狂ってきます。
そうすると良い作物も作れなくなり悪循環です。
だからまずは基本操作のトラクターで真っすぐ走るっていうのは大事なんです。
まー、永遠のテーマになるんでしょうが、基本にして最大の技術でもありますね。
こういう話を聞くと、車で運転してる時や、電車に乗ってる時に畑のマルチが真っすぐなのかを気になります。
真っすぐだとそれだけで、良い作物になる可能性は上がりますから。
畑を見ただけで、良い農家さんかどうかの判断にもなりますからね。