どんな事においてもそうだが、入口と出口は1つだとは限らない。
自分の研修先で、こういう話を聞いた。
「グアテマラ行った子もいたね、元気でやってるかな?」と。
3年間、ここで研修をして海外に行ったという事。
どうやら、自分と同じ様に研修生として来て、その後に青年海外協力隊としてグアテマラで農業を教えに行ったらしい。
へー、とは思ったものの、これも農業の1つなのだと実感した。
何も、畑に種を撒いて収穫して販売、それだけが農業ではないのだ。
気になって道央振興公社の宮本さんに聞いてみたら「おう、お前も海外行きたいのか?」なんて、茶化してきたりしました。
でも、制度としては、自分と同じ様に農家で研修して、農業を習得したと見なされれば可能だという事です。
3年後の卒業の時には政府の関係者と面接をしたり、試験もちゃんとあるそうです。
日本を代表して農業を伝える。
そう想うと、考えさせられるものが何かあります。
「あいつは大したもんだよ、大学を卒業して農業を勉強して、一人で海外へ行ったんだからな、試験もちゃんと合格してた、大したもんだよ」
しかもその人は女性です。
大学を卒業して、すぐにY農園で3年間研修をきちんとこなして行ったんですから。
強い意志みたいなのを感じますね。
入口は俺と同じ。
でも出口は違う。
他にも色々な出口がある。
人それぞれの農業、それが農業なのかもしれない。