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最初はほうれん草

「研修の時はさ、どの畑でもほうれん草作れたんだよね、だから簡単だと思ってた」

彼はこう言った。

約60町位あるんですよ、研修先の農家さんは。

確かに、ほうれん草はどこの畑で作れてたと思う、いや作れてた。

北海道では連作をしない様に色々な作物を輪作していきます。

実はほうれん草はどこでも作れる作物ではないという事。

彼は続けてこう言った。

「どこの畑でもほうれん草を作れる様にするのは相当大変な事だったんだな」

彼は新規就農で畑を借りて1年前。

その土地は以前も野菜を作ってたらしい。

ただ、ほうれん草を撒いても発芽をして成長をしなかったらしい。

ほうれん草が育たない土地を育つ土地にするのは相当な肥料が必要。

だから普通は何年もかけて、作れる土地に育てていくらしい。

どうやらアルカリ性に保つのがポイントらしいけど、やりすぎても駄目。

親方は50年近く農業をやってて、そのコツを掴んだらしい。

やっぱり肥料なのかね。

ほうれん草は野菜の中でも人気作物ですからね。

それを作れるのと作れないのとでは大きな違いがあります。

世の中にはほうれん草農家っていうのは結構ある、特に北海道は。

作るのが難しいから人気があるのか、需要が大きいから人気があるのか。

ほうれん草は土作りが大事って事。

Lv100: 2017年4月に新規就農。 耕作放棄地を利用してます。 行き当たりばったりな所も多々あったりするが、何とかやってます。
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