農業と言えど、畑でもご近所との関係はあります。
暗黙のルールの様にそれは存在する。
特に農業を始めて間もない方とかはトラブルになりやすい。
ゾッとしてしまうような近所トラブルを挙げてみましょう。
まずはソバの実ですね。
これは、何が怖いかと言うと、繁殖率が物凄く高い。
そして、荒れた土地でも育つんですよ。
だから、条件が悪い土地を借りた最初の年なんかは、とりあえずソバでも撒いとけってなりやすい。
ソバを失敗するっていう事例を聞いた事がない、どこでも出来る位ですね。
ソバの実は花を咲かせ種を落とします。
それが、風に乗って隣の畑、場合によってはその隣の隣とか、結構広範囲に広がりやすい。
その土地の風の方向とか傾斜とか考えて栽培しないとちょっと怖いのがソバ。
マメ科の作物なんかも、これと同じような感じで気を付けないと近所トラブルになります。
すぐ分かりますからね、そば植えてないのに「あれ?これ、そばちゃう?」ってなります。
そしてもう1つ有名な近所トラブルになる作物と言えばデントコーンです。
デントコーンは家畜とかの肥料用のとうもろこしです、味も悪いし安い。
これは何がまずいかっていうと、普通のとうもろこしにこのデントコーンの花粉が着くと、とうもろこしじゃなくデントコーンになってしまうからです。
つまり、とうもろこしを栽培してた農家さんのとうもろこしがデントコーンになってしまうっていう事ですね。
これはもう、販売方法も価値も全然違うので完全にトラブルになります。
例えるなら、コーラを買ったのにコーヒーが出てきたみたいな?あ、違うか。
これも風向きとかを考えなくちゃいけないし、トラブルになったっていう話を聞いた事もあります。
何を作っても大丈夫っていう訳でなく、こういった事も考慮して作物選びをしないと駄目ですね。
場合によっては、その作物を諦める事も大事です。