「俺だったらね、凄い技術を見つけたら、すぐ皆に教えるのよ、そしてみんなで競い合って皆で成長したい」
その話を聞いた後からずっと考えさせられてる。
そうか、そんな考え方もあるのか、と。
自分は特許を取って、自分だけの物にしようとしてた。
その相手は農家ではなく、企業相手だからそういう考え方なんだろうけどさ。
自分だけが良ければ良いという訳ではないが、同じ事をさせたくないという考え。
属に言う、自分だけの武器だとか、そういう類。
だから、皆で成長するという考えはなかったからか、考えさせられる。
底上げをするっていう事だろうね、その地域の皆でその技術を使って成長するっていう事は。
何というか、否定する部分が見つからない。
一見無謀に見えるその考え方は地域貢献だとか、色々な良い結果が生まれそうだったからかな。
葛藤というのも違う気がするが、その話を聞いてからは特許を取るだとか、そういう感情も薄れて来てる。
言葉に表せない矛盾みたいなのを引きずってるというか。
んー、腑に落ちないというか永遠のテーマになりそう。
まー、栽培に成功するかどうかがまず最初の問題だから結論は出してない。
ただ、いつかは結論を出さなくてはいけない場面に直面するのだろうか。