2017
03.24

大地の直送便が始まります

北海道, 農業

北海道では、生協の「ご近所野菜」が有名である。

地元の農家さんが作った野菜をご近所野菜として各店舗に販売コーナーを設けてる。

そして、「大地の直送便」これは余り知られてない。

北海道にある、アークスグループのラルズマートやビッグハウス等のチェーン店である。

つい先日、このアークスグループの野菜のバイヤーとの顔合わせがありました。

元はと言えば、親方が2年位前からこのバイヤーと契約を結んで野菜を販売していた。

今年は更に販売規模を拡大したいという事で親方へ相談したが、これ以上の生産は厳しいという事で、研修生だった自分達や知り合いの農家さん達とグループを作って販売しよう、という話を受けました。

今回の話で、手数料等の話もしました。

ご近所野菜より大地の直送便の方が手数料が高い、つまり自分の利益は減ります。

その変わり、自分達のグループ以外の農家さんの野菜は置かない等のメリットもあります。

北海道では、どうしても雪解けからスタートして、収穫の時期が同じになってしまうんです。

つまり、7月になるとズッキーニが取れ始めると、売り場はズッキーニで溢れて値段も半額、もしくはそのまま売れ残り廃棄というパターンです。

これが、葉物が出始めると葉物、きゅうりが出始めるときゅうりが溢れる、という問題があります。

この問題が大きいのは特にご近所野菜なんです。

全道から色々な農家さんがご近所野菜に販売をするし、委託販売という形なので値引きや廃棄は生協の店に委ねられます。

どうしても7月、8月、9月、10月位までは、農産物で溢れて売り上げが伸び悩むます。

親方は、そのリスクを分散したいという事で大地の直送便との契約を結んだという訳ですね。

手数料が高いが、その分売れる確率が上がるという訳です。

その中で、問題になったのはどの野菜がどれ位売れたか配信して欲しいという事でした。

それがないと、何がどれ位売れて、どれ位廃棄が出たのか分からないからです。

きゅうりを100パック持って行って、50パックしか売れない時が出て来たら、売れない時期だと判断して残りの50個を違う販売先で売ったり農協へ出荷する等の対応が出来るからです。

廃棄っていうのは本当に0円なので、それだったら10円でも20円でも値段が付く販売先へ売りたいというのが農家さんとしての実情です。

そのシステムはご近所野菜では導入してるが、大地の直送便では出来ないという事でした。

農家も生活がかかってるし1円でも売り上げを上げたいっていうのもありますからね。

当然、自分はお願いしました。

むしろ、最初は誰でも悩む「販売先」が出来た訳ですから。

こうやって誘って貰ったのは、助かりました。

1個人なら、そういう話はまずないですからね。

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