2017
08.09

人類は特許に支配されている、もちろん農業も。

農業

今回は、特許についての話である。

畑に肥料を散布し、レタスの種を撒く。

実はこれ特許取られてます。

畑に肥料を散布し、小松菜の種を撒く。

実はこれも特許取られてます。

畑に肥料を散布し、なすの苗を定植する。

以下同文。

実は今の農業で当たり前の事はほとんど特許申請されてる。

で、この場合どうなるか。

特許権を持ってる人が特許権を発動すると、特許侵害として訴えられる。

そうなると、負けて損害賠償。

そうならない様に、その特許権を持ってる人にロイヤリティーを払ったり、許可を貰う。

今、びくっとした人は安心して大丈夫。

特許権を発動しない場合もあるし、これらの特許は有効期限が切れてて誰が同じ事をしても大丈夫。

特許は有効期限があったり、更新をしなければ切れます。

特に最近の車産業の飛躍は、これらの特許が切れた部分を軽自動車まで普及させてる背景がある。

車の最新技術は、やはりドイツやイタリアのヨーロッパが先行してて、それらの特許が切れた部分を使用してるっていう事。

で、甘草の苗をさくっと定植出来ないのは、これらの事を考慮してるから。

実は、露地での栽培では1番楽で効率が良い方法があるが、これは既に特許を取られてる。

同じ方法で植えると特許権を持ってる人にロイヤリティーを払うとか許可を貰うっていう事を考えなくてはならない。

新しい植物の場合、特許の関係から色々な制約に縛られる。

特許を取得してなくてオリジナルの場合は、その方法を知るだけで1千万とか普通に請求される。

とある甘草の栽培で日本初の方法を発見した企業に見物したいと依頼したら見物料1千万と言われた事もあります。

まぁ、それでも安いと言う人もいる訳だが、それだけでは終わらない。

実は商標登録っていう話も絡んでくる。

有名なのが空心菜。

実はこれ商標登録されてて、空心菜という名前で販売する事は違法。

商標権を発動されてないだけで、その辺の直売所で空心菜という名前を使って販売するだけで商標登録を侵害する事になる。

大手の生協などでは、空心菜という言葉を使っての販売も禁じてます。

これが普通の反応なんだが、小さい直売所等ではそこまで気にしてない。

商標登録のやっかいな所は登録を更新されれば永遠に効果がある。

つまり、商標登録の効果が切れる事はなく、永遠に続く。

今現在も、この商標登録は更新されてて登録者以外の人が空心菜という名前を使う事は違法になる。

この記事を見てぞっとした人もいるだろうが、これが現実。

登録者は、日本中で空心菜の名前が使われてる事を把握出来る訳はないから大丈夫なだけ。

見つかった場合、訴えられたリ、損害賠償を請求されたら応じなければならない。

特許にも、国際特許というのもあるし、そうなると話は更にややこしい事になる。

これらの話を細かく話そうとすると何時間あっても足りない。

甘草の苗を定植するには、それらの問題をクリアする必要がある。

そうなると、簡単には定植出来ないのを理解して貰えるだろうか。

どんな特許が申請されてて、どれが大丈夫なのか、まずはそこから知る必要がある。

甘草についての特許は少しだけ申請されてて、他は秘密にされてる部分が多い。

実は特許を申請すると、その内容は世間一般に公表される。

特許庁としては、同じ様な内容の特許申請されるのが面倒だから、こういう内容が申請されたので他の人は申請しないでねぇーという事なんだろう。

それを嫌って申請しない企業は、秘密裏にやってるからねぇ。

それらをパス出来る方法を考えてある。

日高アグリもその辺はきちんとパスしてて、うまくやってる。

まぁ、人類は特許と商標登録に縛られてるっていう訳です。

その辺はネットで公開もされてるし、時間があれば見てみると面白い。

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