2018
12.08

農業と特許

農業

100年前にある人はこう言った。

「米なんて儲からないから芋を作っとけ」と

それから50年が過ぎ、ある人はこう言った。

「野菜なんて儲からないから米を作っとけ」と。

そして現在、ある人はこう言った。

「薬草なんて儲からないから野菜作っとけ」と。

こうやって歴史は繰り返される訳だけど、農業と特許も関係が深い。

畑に肥料を撒いて、ほうれん草の種を蒔く。

実はこれ、特許取られてます。

畑に肥料を撒いて、大根を作る。

実はこれも、特許取られてる訳です。

むしろ、取られてない方が少ない訳だけど、今こうして皆が特許権を気にしないで野菜や米を作れるのには2つの理由がある。

1つは、その特許を持ってる人が特許権を発動しない。

2つ目は、特許が切れてる。

これらの理由があって、特許を気にしないで人参を作ったり小松菜を作ったり、好きなのを作れる訳です。

だけど、特許権の真っただ中にあるのが薬草。

特に甘草の話をすると、建設会社が特許を取ったり、製紙会社が特許を取ったり。

今から甘草を作ろうとしたらそれらの特許権を侵害しない様に注意しないといけない。

逆を言うと、これから薬草を栽培するのが当たり前になる頃には、特許を取ってる会社が莫大な利益を上げて、もう特許権を使っても儲からないという状態になってる事が推測される。

それで良いのか、全国の農家さん。

甘い汁を吸うだけ吸われて、本業の農家の所に来る頃には儲からない状態になってたりするんじゃないか?

という思いがあって、自分も少しは特許の事を考えたりする。

闇雲に特許を取れば良い訳じゃなく、今度は攻撃される事も考えなきゃいけないし、考える事も多々ある訳ですよ。

それが今の甘草を取り巻く実態。

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